映画同好会のblog

気ままにみた映画の紹介をします。

ジャイアントキリングってみんな好きだよね!

 「マネーボール」(2011年)

f:id:r-akimoto:20210615194640j:plain

 

メジャーリーグベースボール(MLB)の球団オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)に就任したビリー・ビーンが、セイバーメトリクスと呼ばれる統計学的手法を用いて、MLB随一の貧乏球団であるアクレチックスをプレーオフ常連の強豪チームに作り上げていく様を描く。

 

2011年にベネット・ミラー監督、ブラッド・ピット主演で映画化された。

 

2000年代初頭、MLBでは財力のある球団とそうでない球団の格差が広がっていた。財力のない球団では勝利に貢献できるスター選手を抱えることが出来ず、自力でそのようなスター選手を育てたとしてもことごとく財力のある他球団に引き抜かれてしまう、という状況が続いていた。

 

このような財力のない球団のオーナーからは「もはや野球はスポーツではなく、金銭ゲームになってしまった」という嘆きの声が上がるほどであった。

 

そんな中、リーグ最低クラスの年俸総額で黄金時代を築いたチームがあった。

 

ビリー・ビーンGM率いるオークランド・アスレチックスは毎年のようにプレーオフ進出を続け、2001年、2002年と2年連続でシーズン100勝を達成。2002年には年俸総額1位のニューヨーク・ヤンキースの1/3程度の年俸総額ながらも全30球団中最高勝率・最多勝利数を記録した。「アスレチックスはなぜ強いのか?」多くの野球ファンが感じていた疑問の答えは、徹底した「セイバーメトリクス」の利用に基づくチーム編成にあった。

 

ビーンがセイバーメトリクスを用いて独自に「勝利するために重要視すべき」と定めた諸要素は従来の価値観では重要とされないものばかり、つまり選手の年俸にほとんど反映されていないものばかりであっため、アスレチックスは低い年俸で有用な選手を獲得して戦力を上げることができたのである。ヤンキースなどの資金力のあるチームに比べて1勝にかかる金銭的コストがはるかに低く、「投資効率」を考えた場合極めて合理的な手段であった。

 

かつて有望選手として鳴り物入りでプロ入りしたビーンのプロ野球選手としての挫折に始まり、スカウトへの転身とセイバーメトリクスとの出会い、資金難・戦力難に陥り低迷するチームをGMとして率い球団の内外から挙がる批判・旧来の野球観と戦いながらセイバーメトリクスを用いた分析手法によってチームを改革していく様を本編では描いている。

 

今季、楽天イーグルスにヤンキースから入団した田中将大投手は6月15日時点で2勝だ。年俸9億円の彼にとって1勝の価値は4.5億円なのである。その他に及ぼす影響や観客動員要素は除いている。同チームの早川隆久投手は7勝を挙げている。年俸は1700万円、1勝の価値は242万円である。

 

また、10対0で勝とうが、1対0であろうが1勝は1勝、変わらないものだ。落合監督が中日ドラゴンズを率いていた時がまさにそうだった。得点率はセリーグの中でも下位だが防御率は断トツのトップで見事優勝した。

 

この映画の考え方は実におもしろく魅力的だ。

 

しかし、人生におけるエンターテイメント性には欠けるだろう。

 

スターバックス、タリーズ、マクドナルド、それぞれのアイスコーヒーの違いは何だろうか。目隠しをして飲んだ時、違いが判るのか、興味関心を持った。

 

合理主義、実に美しかった。

みなさんもぜひネットフリックスで!